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[PR] 2018.12.11 17:04
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「…ん、…」
眩い朝日の光が窓から室内に差され、その光で少女…麗は瞼を開く。
辺りには沢山の本棚に沢山の本が丁寧に並べてあった。
しかし、そんな本とは逆に開きっぱなしでテーブルに置かれている本も山ほどある。
それらの本の文章の下には色様々なカラーペンで綺麗に線が引かれていた。
「…もう、朝ですか」
そう言って乱れた髪を整えているとコンコンとドアの叩く音が聞こえた。
「姉さん、起きてる?」
「秦くん」
がちゃり、と音を立てて麗の部屋に入ってくるのは弟の秦。
秦はおはよう、と言って微笑んで持っていたメモの内容をつらつらと読んでいく。
「今日は他のファミリーとの抗争、任務は姉さんと俺、それにソルト。それだけ」
「うん、ありがとう」
にこりと麗が微笑むと秦も少しだけ緩やかな表情になって麗の部屋を出て行った。
広い部屋に一人残された麗。
麗は徐にカレンダーの方へ歩み、カレンダーを見る。
カレンダーの中に赤いペンで二重丸に記された二日にち。
それは、今日を表していた。

(…ヴェンタッリオファミリーの10代目ボスになって2年目…それと、




                  お母さんが亡くなった日………)





「イタリアぁあ?」
ごくりとホットココアを飲んだ後、当時9歳の麗はそう少し驚いたように言った。
「ええ、そうよ!イタリアにいらっしゃるⅨ様にお会いするのよ!ああ、楽しみ!」
母の蓮漣茜は二コニコと笑いながら言う。
ヴェンタッリオファミリーは1代目の頃からとある巨大ファミリーに堅い忠実を誓っていた。
その歴代ボスの中でも茜は大きな忠実を誓っていたのだった。
「面倒だなあ…。まあⅨはいいけど」
「仕方ないよ姉さん。いつもの事だから」
「まあそうだけどさ、」
麗と秦は呆れたように話す。
茜はこんな子供のような性格だがその性格は子供の麗と秦は余り受け継がれていない。
つまり、もう何年前に他界している父親の性格が二人には受け継がれたのだろうと秦は考えていた。
「さ、行くわよ!!麗、秦!!!」
いつの間に準備を済ませたのか荷物を纏めて言う茜。
「早いよお母さん!?何でそんなに早く行くんだよ!?」
「だって早く行きたいんだもの!さ、早く早く!!」
ニコニコとしながら茜は玄関へと向かう。
「…行くか、秦くん…」
「そうだね、姉さん…」
麗と秦は茜の後を追うようにアジトから去った。



――イタリア


飛行機の中での長旅を終え、イタリアに着いた。
秦は少し酔ったのかぐったりとした様子だが、茜と麗はニコニコとしている。
「母さんと姉さんってよくそんなに元気だよね…」
「私は飛行機に乗るの好きだからな、」
「私はもうⅨ様にお会いできる事でもう酔いなんてないわ!」
ふう、と一つため息をする麗。
茜は手を合わせて今か今かと行きたがっている。

その時だった――――

ドン、と一人の子供が茜の身体に当たり、倒れた。
「…っ…!すみませ、…っ」
「…いえ、……あら?」
ぶつかった子供を見た茜は急に真剣な顔になった。
青紫の長髪に黒紫色の瞳の少年。
身体は傷だらけ。
「お、お母さん…?」
麗は少年をちらちらと見ながら言う。
(エストラーネオ、ね)
そう思った茜はニコッと少年を見て微笑む。
少年はそんな茜を見てビクッとする。
「君、私達と住まない?というかもう決定ー!」
「「「……は…?」」」
目を見開く麗と秦と少年。
そんな3人を余所に茜は「良いアイデアー!」などと言ってニコニコしている。
「か、母さん!?」
「あーもー、もう決定事項!麗!この子の手当てしてあげて!」
「え、?」
「えー…、もうめんどくさい…しかも慣れてないけど…まあいいか、おいで、」
麗は少年の手を掴んでイタリアに予約したホテルへと向かった。


「…えっと、消毒液に絆創膏にコットン…だっけ?…」
ごそごそと救急箱の中をあさる麗に少年は声をかけた。
「ね…ねえ、…いいの?」
「ん?」
少し少年は顔を俯かせ、言う。
「僕が、…君たちと一緒に住むってこと、…」
「ああ、お母さんはいつも急だからね。慣れてるから大丈夫だ、…ほら、沁みるよ」
消毒液を含ませたコットンを傷口に当てると少年は沁みたのか「う、」と声を漏らした。
「傷口多いなあ…」
「その、君…の家って…その、…一般の家、だよね?」
「え?…あー…えーと、んー…単刀直入にいうと…マフィアってやつ?」
傷口を手当てしながら苦笑をする麗。
少年は「そうなんだ、」と言って黙りこんだ。
 
しばらくして、麗は全ての怪我を手当てし終えた。
「ふう、…ちょっと不格好かもな、包帯とかが」
「ううん、大丈夫だよ」
「そうか、…で、名前なんていうんだ?」
名前を聞いた麗に対し少年は少し口を緩ませ、ゆっくりと名を告げた。
「……葵、紫俄 葵だよ」
「そっか、葵…か、…私は蓮漣 麗!よろしくな!」
そう言って、麗は満開の笑みを葵に向けた。




                                   後半へ続く…
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